10月11日に実施された今年度の第23回介護支援専門員実務研修受講試験について、厚生労働省は受験者数が4万6456人だったと公式サイトで発表した。【Joint編集部】
新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあったとみられるなか、昨年度(*)より5407人増加した。ただ以前より大幅に少ない状況は変わっておらず、今後、ケアマネジャーの担い手不足の深刻化が進むことが懸念される。
* 昨年度のケアマネ試験は、各地に甚大な被害をもたらした台風19号と重なってしまった経緯がある。このため、やむを得ず中止の判断を下した都道府県などが今年3月に再試験を行う、という異例の事態となった。
近年の推移は以下の通り。一昨年度の急減は業界に大きな衝撃を与えた。2級ヘルパーなどを除外した受験資格の厳格化が要因の1つ。また、ケアマネは求められる役割や研修の量が増えて非常に大変なこと、給料もそれほど高くないことなどを理由にあげる人も少なくない。
厚労省は現在、居宅介護支援の経営環境やケアマネの処遇を改善する方策を検討中。来年4月の介護報酬改定の大きな焦点の1つだ。職能団体は基本報酬の引き上げを中心とした要請を行っており、水面下の調整が既に本格化しつつある。
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