新年度から介護保険の世界で育てられる国の新たなデータベース「LIFE」− 。厚生労働省はその本格稼働に向けた通知を先週末に発出した。【Joint編集部】
LIFEの活用を考えている事業者に対し、実務的なスタートアップガイドを周知している。
まずは利用申請が必要と説明。専用のWebサイトから基本情報などを送り、IDとパスワードの発行を受けることがファーストステップになるとした。新年度からすぐLIFEを使いたい場合は、原則として3月25日までに利用申請を済ませて欲しいと呼びかけている。
LIFEは覚えておくべき新語だ。利用者の状態やサービスの内容などの情報を幅広く蓄積していくデータベースを指す。今は「CHASE」と呼ばれているが、従来の試行段階を脱する新年度からより分かりやすい名前へ変えられる。Long-term care Information system For Evidenceの頭文字が用いられた。
厚労省は今回の介護報酬改定で、LIFEへの情報提供などを要件とする加算をサービス横断的に創設。事業者がデータベースの構築にコミットするインセンティブを用意した。いわゆる「科学的介護」の基盤の構築につなげていく狙いで、こうした流れを今後の主潮とみて注目している事業者は多い。
厚労省は今回の通知で、利用申請を受けたらパスワードなどを明記した圧着はがきを簡易書留で送ると説明。そのうえで以下のようにアナウンスした。
「通常、毎月25日までに利用申請があった分のはがきを翌月上旬に発送する」「4月からLIFEの利用を開始する場合は、3月25日までに利用申請を行う必要がある」
今年度中に利用申請を出すなら、既存のCHASEのサイトを使って欲しいという。新年度からはドメインの異なるLIFEのサイト(https://life.mhlw.go.jp)へ切り替える。既にCHASEのID・パスワードを持っている事業所については、それを4月以降もそのまま使い続けることができるとした。
関連記事
新着記事