厚生労働省は3月30日、介護施設・事業所が指定申請にあたって人員配置などを明らかにする「勤務体制・勤務形態一覧表」について、全国統一的な新しい標準様式を公表した。【北村俊輔】
標準様式のExcelファイルを、公式サイトからサービスごとにダウンロードできるようにした。介護保険最新情報のVol.956で活用を促している。
事務負担の軽減に向けた取り組みの一環。従来は自治体ごとに様式、ルールが異なるケースも多く、介護現場の関係者から不満の声があがっていた。
このため、厚労省は社会保障審議会の専門委員会で対策を協議。昨年9月にテスト版を公表して意見を募るなど、これまで準備を進めてきていた。
新たな標準様式では、寄せられた意見も踏まえて一部の記載項目を削除・簡素化。入力作業がスムーズに進むよう、直接書き入れる部分とプルダウンで選ぶ部分を整理した。あわせて、介護施設・事業所のシフト表で代替する際に必要となる項目の明確化も図った。
また、指定の申請書・付表にも手を加えた。前回の申請時から変わりがない時に省略できる書類のチェックリストを追加。利便性を高める観点から入力欄の改変も行った。
厚労省は自治体に対し、「原則としてこの様式は変更せずに活用を」と要請。「既に従来の様式を用いて申請の手続きを進めている事業所は、改めてこの様式にて申請いただく必要はない」と呼びかけている。
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