政府は2日、今年度の成長戦略の原案を明らかにした。今月中旬にも閣議決定する。【Joint編集部】
介護に関するめぼしい記述はない。ただ併せて公表された「フォローアップ案」では、既定路線を変わらず進んでいく姿勢、その具体策を更に展開していく姿勢が打ち出されている。
例えば人材確保。いわゆる"介護助手"の活用や労働環境の改善、生産性の向上、事務負担の軽減などに引き続き総合的に取り組む方針が掲げられた。ICTやAI、ロボットなどの導入に力を入れる考えも示されている。
政府はあわせて、「兼業・副業など多様な働き方の実践を支援する」と明記。希望する介護職が仕事のスタイルをより柔軟に選べるようにし、それを魅力アップにつなげていく構想を盛り込んだ。兼業・副業を始める他の業界の人を積極的に受け入れる、という意味合いもあるという。
このほか、「フォローアップ案」には科学的介護の推進に関する記載もある。
今年度から実質的な運用が始まった新たなデータベース「LIFE」をめぐり、政府は「収集する情報を用いた本格的な分析を実施し、次の介護報酬改定の議論に活用する」と説明。そのうえで以下のように書いている。
「介護サービスのベストプラクティスの策定など、ケアの質の向上につながる取り組みを進める。さらに、高齢者の自立支援・重度化防止の取り組みを促すインセンティブが働くよう、アウトカム評価に関する検討を行う」。
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