厚生労働省は17日、LIFE(科学的介護情報システム)で利用者の様式情報を登録する際に過去のデータが上書きされるおそれがあることが分かった、とアナウンスした。【北村俊輔】
全国の事業所に対し、LIFEホームページのマニュアルに沿って、過去の入力内容が正しく反映されているかどうか確認するよう呼びかけている。上書きされている場合、「ADL維持等加算」のADL利得の計算や今後のフィードバック機能などに影響が及ぶ。介護保険最新情報のVol.1077で周知した。
確認は利用者全員について行う必要はなく、同じ様式で複数回登録した利用者数名を行えばいいという。例えば、「科学的介護推進体制加算」の様式を4月と10月に登録した利用者のデータが、LIFE上でどちらも確認できればOK。10月の記録しかないなら上書きされたことになる。
今回の事象は、サービス種別、保険者番号、被保険者番号、外部システム番号が全て同じ様式をLIFEが受け付けた際に、内容を修正するためと認識して上書きする仕組みが引き起こしたもの。厚労省は事業所に対し、「過去分に遡って入力をやり直す必要はない」と説明。記録が上書きされてデータ提出が難しいケースでも、システムトラブルにあたるとして関連加算は算定できるとした。
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