ケアマネジャーの法定研修について、最新の都道府県ごとの受講料が明らかになった。厚生労働省が新たに公表した自治体向けの説明資料の中で、昨年度の状況をまとめて報告した。【Joint編集部】
昨年度の受講料の全国平均をみると、実務研修、専門研修、更新研修、主任ケアマネ研修など全ての法定研修が前年度より高くなっていた。法定研修の運営に必要な経費の増加などが影響しているとみられる。
例えば実務研修。昨年度の全国平均は5万8829円で、前年度より1373円上がっていた。
主な法定研修の受講料の前年度比は次の通り。最も大幅な上昇となった更新研修(経験者初回)は、全国平均で9387円の増額となっている。
昨年度のデータは、能登半島地震の影響で石川県が未回答。その意味で必ずしも完全とはいえない。
法定研修の受講料は、都道府県ごとの格差も依然として大きい。
昨年度の実務研修でみると、最高の山形県が8万280円、最低の島根県が2万800円。5万9480円もの開きがあった。前年度から受講料を下げたところがある一方で、1万円以上引き上げたところもあった。
このほか、更新研修(経験者初回)の高低差は5万9450円、主任ケアマネ研修の高低差は4万3430円となっている。
厚労省は都道府県に対し、法定研修の受講負担の軽減に努めるよう繰り返し呼びかけている。
今回の説明資料でも、既存の基金で経費を補助して受講料の抑制につなげることなどを改めて要請。オンライン化の更なる推進など、ケアマネがより受講しやすい環境を整備することも重ねて求めた。
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