厚生労働省は27日、2023年の「雇用動向調査」の結果を公表した。【Joint編集部】
それによると、昨年の介護・福祉分野の入職超過率は2.4%。前年の▲1.6%から改善し、2年ぶりにプラスへ戻った。
介護・福祉分野をめぐっては、昨年に公表された2022年の「雇用動向調査」の結果が関係者に衝撃を与えた経緯がある。
入職超過率が初めてマイナスに転落。離職した人数が新たに働き始めた人数を上回る「離職超過」に陥り、事業所・施設からの人材流出が進んでいる実態が浮き彫りになった。
今回の最新の調査結果は、さしあたり昨年に限っては「離職超過」の状況が解消されたことを意味する。医療分野も含めた「医療・福祉」の入職超過率は1.4%だった。他産業で賃上げが進むなか、個々の分野の枠を超えた人材確保の競争が一段と激しくなっており、今後の動向は予断を許さない。
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