精神科病棟の介護士は、少なからずイライラのコントロールが必要です。そこで役立つのがアンガーマネジメント研修。
しっかり学び実践を試みたのですが……まだちょっと未熟者だったみたいです。
アンガーマネジメントはどの職種でも必要だと思いますが、精神科病棟では特に重要なスキルです。患者様は幻聴や妄想に左右されることも多く、また認知症の方は同じ訴えを1日に何度もされたりします。
いちいちイライラしていては対応も雑になり、患者様からの信頼を失って治療・療養の妨げに繋がってしまうのです。
院内ではしっかりアンガーマネジメントの研修を行い、イライラのコントロールを学びます。イラっとしたら6秒おくと怒りがおさまるという6秒ルールは必須です。
認知症の患者様に話しかけられて、研修での学びを実践することにしました。
物盗られ妄想が激しく、いつもなにかしら盗まれたと訴えてくる患者様……ご本人にとっては一大事なのでしょうが、ほかの業務で慌ただしく動いているときは失礼ながら迷惑に感じてしまいます。
初めは笑顔で話を聞き、納得してもらえるまで一緒に探したりしていても、何度も何度もだとさすがにちょっとイライラ。最後には不機嫌に返事をしてしまいました。
ちょっと驚いて寂しそうな患者様、訴えも全然別のことでした。もう罪悪感でいっぱいです。何年も前の話ですが、まだまだ私も未熟だと感じた出来事でした。
何年働いていても日々勉強です。業務より患者様を優先できる介護職員にならねばと改めて心に誓うのでした。
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