今年の節分は豆まきできましたか?
コロナ禍ではあるものの、節分イベントが行われたデイサービスもあったようです。
しかし、豆まきに参加した女性はある失敗をしてしまったようで……?
今年の節分は2月2日。在宅で生活なさっている要介護・要支援の方々は、どんな節分をお過ごしだったのでしょうか?
まだ寒い日が続きますが節分を境に暦は春。
高齢者の方々からは「昔はどの家も玄関に柊鰯(ひいらぎいわし)を飾っていたけど最近は見ない。けしからん」といった声も聞こえます。
柊鰯とは、焼いた鰯の頭を柊の枝に刺したもの。魔除け・厄除けといった意味があるようです。
時代とともに節分の在り方も変わり、最近では殻付きのピーナッツをまくご家庭もあるようですね。煎り豆よりも片付きがいいんだそうです。
私が働く訪問介護事業所の利用者さんの中にはデイサービスに通う方もたくさんいて、「家で豆まきすると散らって後始末が大変なので、デイで力いっぱい投げてきた」というお話をよく耳にします。
高齢者にとって節分はクリスマスより盛り上がるイベントのようです。
ある女性利用者さんは、デイサービスでの豆まきで起こったある失敗について語ってくださいました。
その方は一人暮らしなので、豆まきはデイで本格的にやる予定だったのですが、今年は鬼役の職員さんが去年より遠くにいたそうです。きっとコロナの影響ではないか、とのこと。
その利用者さんは「コロナに勝つ!」といった気持ちも豆に込めたようです。毎日の不安をぶつけるような気持ちだったのかもしれません。
そして鬼に届くよう振りかぶって投げた瞬間、前にいた男性の頭に音を立てて豆が当たってしまったそう。
「悪いと思ったわ。だって毛がなくて直に頭に当たったんだから」とのこと。
でもユーモアのある方だったようで、利用者さんが謝ると「豆で頭が清められたから生えるかもしれん」と気にしていない様子だったとか。
コロナで緊迫した状況が続く中、なんだかほっこりするようなエピソードでした。
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