新型コロナのワクチン接種が進んでいるものの、以前のような外出はしにくくなりました。
節約大好きな訪問介護の利用者さんも自粛生活ですっかり瘦せてしまい……。そんなときに掛かってきた一本の電話。
健康を取り戻しただけでなく、タダでもらえて節約にもなったその内容とは?
新型コロナウイルス変異種の猛威により、活動をさらに制限されている高齢者の方々。
訪問介護の利用者さんの多くは、身体能力を下げない工夫をされています。
家の中で筋トレをしたり、パソコンで動画を観ながらヨガをしたり。特にデイサービスに通っていない方は努力をしているようです。
私たちも見習わなければなりませんね。
しかし、心配な男性の利用者さんが一人いらっしゃいました。
以前は、散歩やグラウンドゴルフを楽しんだり、町内会の催しに参加したりと結構忙しくされていた方です。それが日に日に痩せていったので、訪問するたびに心配でした。
町内会の寄合で陽性者が出たとのことで、ご自身は陰性だったにも関わらず自ら自粛生活をしていたそう。
利用者さん曰く「命がもったいない!」とのこと。
そう、この方の座右の銘は「質素倹約」。とっても節約家なんです。
以前はパン屋にパンの耳を貰いに行ったり、果物屋さんでちょっとしたキズで売り物にならなくなってしまった果物を喜んで超安価で買い取ったりと、あちらこちら出歩いていました。
しかし自粛生活のせいでお腹も減らず、痩せてしまったようです。
「筋力も落ちてしまった」とご本人も少し悩み始めていたところに、いい知らせが舞い込んで来ました。
それは、老夫婦で畑を切り盛りしているというご友人からの一本の電話。「人手が少なくて収穫に困ってるから手伝って欲しい」とのこと。
しかも手伝えば不揃いな野菜をタダで分けてくれるらしく、「仕方ないな」と言いながらも利用者さんは大喜び。
日に日に筋肉がつき、収穫が終わった頃には日焼けもして、以前より健康的になっていました。
何より人と話すことで活力が戻ったように思います。
新鮮な野菜をたくさん食べて、コロナを撃退する強い体になって欲しいと心から願います。
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