立て続けの物価上昇で、高齢者も例外なく厳しい思いをしています。
訪問介護の利用者さんはあるお小遣い稼ぎをしています。しかも交渉の結果、収入も増えたようで……。
私たちヘルパーが訪問する高齢の方々は、独居で年金暮らしの方がほとんどです。
最近は物価が上がったせいか、買い物支援での変化を感じます。それまで買っていたお菓子を買い控えたり、嗜好品を買わなくなったりする方がどんどん増えているんです。
誰が悪いわけではないとわかっていても、なんだか歯がゆい気持ちになります。
そんなご時世も関係あるのか、年金暮らしの高齢者のなかには、内職をしてプラスの収入を得ている方もいらっしゃいます。
ある利用者さんは、ご自身の年齢では内職がなかなかないため、娘さんが請け負ったアクセサリーの値札付けを手伝っているんだそうです。
そうして得た給与は2人で半分こ。いつお話を聞かせてもらっても、仲がいい親子だと微笑ましく感じます。
しかし内職業界もシビアなようで、利用者さんは「賃金が安い」と嘆いていました。「リハビリになるってことを差し引いても安すぎる!」と。
そしてついに利用者さんは、雇い主に賃金アップの交渉をしたそうです。それも電話などではなく直談判で。
利用者さんは昔、保険会社の営業職をしていたそうで、「相手を納得させるのは得意なの」とのことでした。
そしてアクセサリーの値札付けの単価は見事にアップ。
上がり幅はわずかだったそうですが、数をこなす作業なので単価の増額は非常に嬉しいことだったようです。娘さんも賃金に不満を持っていたので大喜びしたそう。
物価が上がり、なんだか納得いかない出費が続くなか、とても喜ばしい出来事でした。
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