「近所の商店街で買い物したい」と訪問介護の利用者さん。ヘルパーが同行することに。
楽しそうな様子の利用者さんですが、買い物を始めると様子が変……。どうやらちょっとしたヒミツを隠していたようです。
訪問介護の利用者さんと一緒に、近所の商店街まで買い物に出かける機会がありました。というのも利用者さんからの強い要望があったから。
「たまには商店街で買い物がしたいな…」と再三ケアマネジャーさんにもらしていたそうなんです。
いつもは週末に家族がまとめて買い物をしてくれるのですが、たまには自分で買い物をしたいとのこと。
でも家族には悪くて言い出しにくかったそうで、家族に気を遣ってケアマネさんにお願いをしたというわけです。とても優しくて謙虚な方なんです。
利用者さんと一緒に商店街に入ると、魚屋さんからも洋服屋さんからも「久しぶりだね!」「元気にしてた?」と声がかかります。
どうやら利用者さんは若いころからその商店街で買い物をしていた様子。お店の方々ととても親密そうで、利用者さんの顔には笑顔が見られました。
それから、お肉とみかんを買うために精肉店と青果店へ向かうことに。
「牛こま切れ肉100gください」と言う利用者さんに、「え?そんなので足りる?」と応える肉屋さん。
おや?という空気が流れましたが利用者さんが触れて欲しくなさそうだったので、そのまま青果店へ。
「みかん1盛りください」と伝えると、「足りないんじゃない?」とお店の方。
不思議に思っていると、店員さんが「この人ね!こんなおっとりしてるけどすごく食べるのよ!」と笑いながら教えてくれました。
利用者さんは「内緒にしといてよ!」と恥ずかしそうに笑っていましたが何だか嬉しそう。聞くと2人は女学校時代からの親友なんだとか。
仲良さそうにおしゃべりする2人を見て「ああ、買い物だけじゃなくて、きっと懐かしい顔にも会いたかったんだな」と感じました。
帰宅した利用者さんは「疲れた!」と少々お疲れの様子でしたが、季節が変わる頃にはきっとまた買い物に行きたいとおっしゃるのではないかと思います。
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