どこまで介助すべきか。介護職なら避けては通れない課題です。
困っている高齢者や患者さんに対して、すべてをやってあげるのが親切なのか、それとも見守ることがベストなのか……新人にとっては特に難しい判断なのかもしれません。
今でも失敗することはありますが、新人の頃には数々の失敗をしてきました。
先輩に質問するタイミングがつかめずオロオロするだけで結局「やることなかったら声かけて!」と叱られたり、仕事の優先順位がわからず言われた順にやっていたら「こっちはすぐにやってくれないと!」と怒られてしまったり。
中でもなかなか難しかったのが“患者さんをどこまで介助していいか”でした。
まるで知識のない頃には、患者さんのためになんでもやってあげればいいのかと思っていましたが、それは大きな間違い。
“できること”や“手助けが必要なこと”は患者さんによってさまざまです。
手伝ってくれるご家族がいる方、一人暮らしをしなければいけない方など、退院後の状況も違います。
患者さんの状態がわかっていれば、どのような関わり方をすればいいのかもわかるのですが、新人の頃はその加減がわからず失敗ばかりでした。
介助するだけでなく、できるだけ自分でやってもらいADLの向上にも努めなければなりません。
だいぶ経験を積んだ現在では、ご本人に何を手伝えばいいか聞いたり、状況を見ながら「ここまではやってみてください」と見守ることもできるようになりました。
失敗は成功のもと。あまりめげずに、勉強させてもらったと気持ちを切り替えるのも大事かもしれませんね。
こちらもおすすめ
新着記事