ようやく暑い夏が終わり、朝晩はだいぶ冷えるようになりました。
季節の変わり目は、高齢者の体調の変化にも注意が必要そうです。
秋が深まり気温が下がってくると、いつもの調子を崩してしまう利用者さんが多数いらっしゃいます。
関節痛を抱えている方は患部が、手術を経験した方はすでに完治した手術跡が痛んだりすることも多いようです。
薄着で外へ出ることで風邪をひいてしまう方も少なくありません。風邪をこじらせて肺炎になる方も多いので、元気な方でも注意が必要な時期となります。
そんな季節の変わり目のある日。いつも入浴介助に入っている訪問介護の利用者さんが、「今日はシャワー浴でいい」とのこと。あまり汗をかいていないし、自分ひとりだけのためにお湯を張るのがもったいないという理由です。
念のため事務所に確認をしてから、その日はシャワー浴に。
再び入浴介助に訪れた数日後、その日の入浴をどうするかお伺いすると、「今日はちゃんと入ろうかな……」とおっしゃいました。
どうやら医師から高血圧を指摘されてしまったそうです。立ち上がる際にふらつく症状が続いたので受診したそう。
気温の低下により末端が冷え、毛細血管が狭くなったことで血圧が上がってしまったんだとか。
入浴しなかったことだけが原因でないにしても、やはり体を温めることは大事です。「シャワー浴でいいかな~」ともおっしゃっていましたが、無理強いはできません。私たちヘルパーは利用者さん方のあるがままの生活をお手伝いするのが仕事なんです。
寒暖の差が激しい季節ですので、皆さんも体調には十分に気を付けてくださいね。
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