東京都練馬区が18日、区内の施設へ新たに入所する高齢者、障害者のPCR検査にかかる費用を助成すると発表した。【北村俊輔】
新型コロナウイルスの症状の有無を問わず希望者全員をカバーする。検査を充実させて施設内クラスターを防ぐ狙いだ。
新規入所者が受けるPCR検査の費用を施設を通じて支払う仕組み。今月1日から今年度末までに、区内の特別養護老人ホームや介護老人保健施設、障害者支援施設などへ入所する人が対象となる。
金額は1件あたり最大4万円。練馬区は高齢者、障害者860人分にあたる3440万円を予算として計上した。
高齢者や基礎疾患がある人は感染時の重症化リスクが高い。厚生労働省も今月7日、介護施設などの検査体制の強化を図るよう自治体へ改めて通知を出していた。加藤勝信厚労相は19日の衆院・厚労委員会で、「施設内クラスターを防ぐ対策を徹底していく。良い事例があれば展開していきたい」と述べた。
練馬区と同様の取り組みは、東京都千代田区や兵庫県明石市などもすでに実施。対象者などのスキームに多少の違いはあるものの、新規入所者の検査費用を助成する動きが拡がりつつある。
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