厚生労働省は9日、介護職員や事業所の管理者らを対象とした感染症対策の教材を新たに公表した。【北村俊輔】
感染症の基礎や発生時の対応、高齢者の健康管理、防護具の使用方法、実技演習の進め方、職員のメンタルヘルスなどについて、分かりやすい動画で幅広く学べる点が大きな特徴。動画とセットのPDF資料もダウンロードできる。かなり実用的で便利なツールだ。
厚労省は介護保険最新情報のVol.888で現場の関係者に広く周知した。職場での研修などに活用して欲しいと呼びかけている。
教材は大きく分けて、介護職員向けと管理者・教育担当者向けの2種類。手始めに名前やメールアドレスなどを入力し、アカウントを作成する必要がある。サインアップ後は施設系、通所系、訪問系などサービスの種類を選ぶ。手間はこれだけですぐ教材メニューに辿り着ける。
厚労省が今回公開したのは、介護職員向けの「サービス提供の場で行う感染対策」「標準予防策と感染経路別予防策」「感染拡大防止のための健康管理」の3つ。動画はどれも10分前後だ。他のコンテンツは今後、順次掲載していく予定だという。
動画とPDF資料以外にも、学習後に理解度をチェックできるテスト問題やその解説もダウンロード可能。管理者・教育担当者向けの教材には、テストを自動で採点・評価する機能も用意された。実施済みの項目にはチェックがつき、どこまで取り組んだかが一目で分かる設計となっている。
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