これまで国が継続して検討を進めてきた「適切なケアマネジメント手法」の手引きが公表された。
厚生労働省は22日、そのことを周知する介護保険最新情報のVol.992を発出。ケアマネジメントの質の向上に役立てて欲しい、と現場の関係者に広く呼びかけた。【Joint編集部】
この手引きは、ケアマネジメントの水準を一定以上に保っていくこと、質のばらつきを無くしていくことを目的とするもの。「適切なケアマネジメント手法って何だろう?」と題する最初のチャプターでは、「ケアマネの先達たちが培ってきた知見の中で共通化できる知見に着目し、それを体系化した」と説明されている。
あわせて、「どのケアマネが担当しても一定の水準のケアマネジメントを提供できるようになること、そのために仮説を持って情報を収集・分析できるようになることを目指しており、決して"ケアプランの標準化"ではない」とも明記されている。
この手引きを使う意義としては、
○ 支援内容やアセスメント項目の"抜け漏れ"を防ぐ
○ 他の職種との協働や役割分担が進めやすくなる
○ ケアプランの見直しをしやすくなる
などがあげられた。
厚労省は介護保険最新情報Vol.992で、居宅介護支援事業所などにこの手引きの積極的な活用を要請。自治体に対しては、手引きを用いた研修会や事例検討会の開催なども検討するよう求めた。
適切なケアマネジメント手法の概要については、手引き作成の事務を担った日本総研がアップした動画で把握することも可能だ。
* 動画は昨年12月収録。2019年度までの検討内容に基づくもので、今回の手引きの内容が完全に反映されているわけではない。
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