介護福祉士・社会福祉士の国試、受験料アップ正式決定 コロナ禍で経費増

政府は3日、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士の国家試験の受験手数料を引き上げる政令を閣議決定した。近く公布・施行される見通し。今年度から適用される。【鈴木啓純】

決定された引き上げ幅は以下の通り(一部省令事項含む)。一般受験者でみると、介護福祉士は3080円増、社会福祉士は3930円増、精神保健福祉士は6530円増となる。

厚生労働省は先月22日までパブリックコメントの意見募集を行っていた。引き上げの理由にはコロナ禍をあげている。感染防止の観点から試験会場の増設、スタッフの増員などが必要となり、これまで以上に経費がかかってしまうという。

関係団体からは既に不満が噴出している。日本介護福祉士会は公式サイトで、「受験者数の減少につながる」と指摘。日本介護福祉士養成施設協会も、「国試の安定性、信頼性、公平性に影響を及ぼす」と苦言を呈した。このほか、「コロナ禍の経費を受験者に転嫁するのはおかしい」との声もあがっている。

提供元:介護のニュースサイトJoint

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